元近鉄ブライアント氏が士別監督就任会見 思い出の“カツカレー”で来日実感

士別の菅原大介球団代表と就任会見に臨んだラルフ・ブライアント氏(右)【写真提供:プロ野球外国人OBクラブ】
士別の菅原大介球団代表と就任会見に臨んだラルフ・ブライアント氏(右)【写真提供:プロ野球外国人OBクラブ】

高まる北海道の野球熱、25日から指揮を執る予定

 北海道フロンティアリーグ・士別サムライブレイズの監督に就任した元近鉄のラルフ・ブライアント氏が3年ぶりに来日し、士別市内で記者会見を行った。1988年から95年まで中日、近鉄でプレーし、本塁打王を3度獲得したレジェンドの来日。士別の街やファンは期待感に包まれた。単身での来日に不安はなく「選手がベストなパフォーマンスを出せるよう、準備することが私の役目だと思っている」と意気込みを語った。

 ブライアント氏は長旅の疲れを見せず、笑顔で登場した。ストライプのユニホームを着ると、お辞儀をして感謝の気持ちを表した。「ご縁があって、就任いたします。オファーが来た時はぜひ受けたいという気持ちでした。ベストを尽くしますので、宜しくお願いします」と挨拶した。

 24日の午前5時に全日空機で羽田空港に到着。旭川行の便に乗るまで6時間も空いたため、朝食を取ることに。注文したのは近鉄時代から大好物だった「カツカレー」。ペロリと平らげご満悦。旭川空港では球団通訳らに出迎えられ、今度は昼食へ。今度は「カツ丼」を注文したという。“カツ”(勝つ)気は満々だった。

 発足2年目の若いチームとあり「才能のある選手が、もっとレベルの高いステージに行けるよう、選手を育成していくことが役目」と素材を伸ばしていく指導を目指す。「長所を伸ばしたい。まずは実際にどんな特徴を持つ選手なのか、それを見ていきたいと思います」と抱負を語った。

 士別に来たのは今回が初めて。「(選手や監督で)日本にいたときも(地名を)聞いたことがありませんでした」。空港から会見場までの風景を見ながら「地元の人と交流して、もっともっとこの街のことを知っていきたい」。休日に地元の少年野球のためにベースボールクリニックを開催したいという思いも明かした。

 SNSにはファンから募集した質問が多く寄せられ、すでに期待感に包まれている。背番号は近鉄時代につけていた「16」。シーズン開幕には間に合わなかったが、25日の士別市ふどう野球場で行われる美唄ブラックダイヤモンズ戦で早速、指揮を執ることになっている。

 北海道フロンティアリーグは、北海道ベースボールリーグの3チームが脱退し、この春から新たに始まるリーグ。士別サムライブレイズは北海道士別市を本拠地としている。日本プロ野球外国人OB選手会から初の日本野球界での監督就任となる。北海道の野球熱が高まりそうだ。

(Full-Count編集部)

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