DeNA浜口遥大は交流戦でなぜ負けない? 無傷の7連勝に導く「独特の軌道」
2か月ぶりの1軍登板だったが、5回1失点と粘投した浜口
■DeNA 5ー1 ソフトバンク(交流戦・26日・横浜)
26日に本拠地・横浜スタジアムで行われたソフトバンク戦で今季2勝目をマークしたDeNAの浜口遥大投手。新型コロナウイルス感染から復帰し、2か月ぶりの1軍登板だったが、5回1失点に抑えて好投した。これで2017年のプロ入り後、交流戦は12試合に投げて7勝0敗。無傷の7連勝は藤川球児氏、斉藤和巳氏、小林宏之氏に次ぐ史上4人目の快挙で、次回登板では藤川と斉藤が持つ連勝記録「8」に挑む。
立ち上がりは不安定だった。初回1死から得意のチェンジアップが浮いたところを野村勇に左翼席へ放り込まれ先制点を献上。さらに1安打2四球で1死満塁とされ、打席に迎えたのはベテランの松田。カウント2ボールとなってからの3球目、浜口と嶺井のバッテリーは外角低めのチェンジアップで空振りを奪った。この1球を三浦大輔監督も試合後に称賛した。
「打者有利のカウントで、捕手の嶺井が腹をくくり、勇気を持って投げさせて、浜口もよく応えた。あの1球は非常に大きかった」。4球目は高めのスライダーでファウルを打たせ、5球目のインハイの速球で松田を一邪飛に仕留めると、続く柳町もチェンジアップで二ゴロに打ち取った。ビッグイニングになりかねないピンチを最少失点で切り抜けた。
“苦投”は続く。3回も内野安打と四球で無死一、二塁とされたが、グラシアルをスライダーで遊ゴロ併殺。2-1と1点をリードして迎えた5回には、1死二、三塁でグラシアルの打球は二塁へのハーフライナー。これをワンバウンドで捕球した牧は判断良く本塁へ送球し、突入した三塁走者・三森を間一髪のタイミングで刺した。辛くも同点を免れた。