父と挑み続けた希望の轍 バウアーのサクセスロードは自身の醜聞で途絶えてしまうのか【マイ・メジャー・ノート】第7回
球界に波紋を広げたバウアーのスキャンダル
“物理オタク”の異名をとるバウアーは、居を構える地元の名門ロサンゼルス・ドジャース入団で父と挑み続けた希望の轍(わだち)を完結させた。が、球界に波紋を広げたスキャンダルは米メディアの好餌となり、ファンのイメージを大きく失墜させた。
今回の醜聞的な出来事で想起したことがある――。アテネ生まれのギリシャ人として初めて大リーグ球団の広報担当となり、大谷翔平投手の移籍1年目の2018年まで40年間エンゼルスの広報部をまとめてきたティム・ミード氏がかつてこんなことを言っていた。
「ギリシャ語には時間を表す言葉がふたつあるんだ。時計やカレンダーと同じように日々流れていくそれが“クロノス”。英語のタイミングと重なるのが“カイロス”。歴史や人生が変わるような出来事を作る時間がこれになるね」
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)