なぜDeNAは週末にめっぽう弱い? 土日は1勝15敗…浮き彫りになった“2つの課題”

DeNA・三浦大輔監督【写真:荒川祐史】
DeNA・三浦大輔監督【写真:荒川祐史】

昨季の土日は勝率.405…平日と大差なし

■西武 3ー2 DeNA(交流戦・29日・ベルーナドーム)

 いまだに“日曜全敗”の呪縛を断ち切れない理由は何か──。DeNAは29日、敵地ベルーナドームで行われた西武戦で9回サヨナラ負け。勝利へあと一歩及ばず、今季日曜の試合は7戦全敗となった。1勝8敗の土曜と合わせ、1勝15敗の“魔の週末”が続いている。

 2-2の同点で迎えた9回、5番手として登板した平田が先頭の代打・栗山にサヨナラソロを被弾。先攻のビジターゲームだけに、守護神の山崎はリードを奪うか、もしくは最終12回を迎えるまでは投入するわけにいかなかった。三浦大輔監督は週末の弱さについて「マスコミの方は意識していると思いますが、選手たちは毎試合毎試合、どう勝とうかと考え、きょうはやるぞという気持ちで球場に来てくれている」と語気を強めた。

 土日と言えばデーゲームが多いが、ゴールデンウイークには土日以外のデーゲームが3試合あり、2勝1敗。一概に昼に弱いとも言い切れない。また、昨季の土日は17勝25敗8分(勝率.405)で、平日の37勝48敗8分(勝率.435)と比べて大差はなかった。今季の魔の週末は“たまたま”と言うしかないのだろうか。

 敗因を探ってみると、やはり先発投手が炎上するケースが多い。今季の土日は、上茶谷の7度を筆頭に、大貫が4度、東が2度、坂本、有吉、京山が1度ずつ先発。上茶谷は4月16日の土曜のヤクルト戦で5安打完封し、週末唯一の白星を挙げたが、今月28日の西武戦では3回途中10失点(自責点8)でKO。一夜明けたこの日、出場選手登録を抹消された。

 大貫は土日の先発を任されていた今季4試合目までは白星がなく0勝1敗だったが、週末を外れてから3勝1敗。東、坂本は不振で現在2軍調整中である。

 この日は6年目の京山が今季初登板初先発。4回を投げて3安打2失点にまとめたが、6四死球はいただけない。三浦監督は「よく踏ん張ったという言い方もできるが、毎回四死球を出し、よく2点で収まったという内容。いいボールと悪いボールがはっきりしていて、リズムはつくれなかった」と評した。味方の攻撃に好影響を与えることはできなかった。

一塁・佐野のミスが失点につながった…前日も3失策が絡んで一挙8失点

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