なぜDeNAは週末にめっぽう弱い? 土日は1勝15敗…浮き彫りになった“2つの課題”

一塁・佐野のミスが失点につながった…前日も3失策が絡んで一挙8失点

 痛いエラーもあった。両軍無得点の3回、無死一塁から西武・外崎が放った打球は、ライナーで二塁手・牧の正面へ。牧は巧妙にショートバウンドで捕球し二塁へ送球。遊撃手・大和が一塁へ転送し併殺が成立したかに見えた。ところが、一塁走者が猛然と帰塁してきたことに惑わされたのか、一塁手の佐野は送球を捕った際、足がベースから離れ、リプレー検証の結果セーフに。これが続く愛斗の中前打、山川の先制犠飛へとつながってしまった。

 三浦監督は「(佐野は)ちょっと勘違いしたようですが、それ以外にはいいプレーもたくさんありました」とかばう。外野手登録の佐野は今季、3年ぶりに外野と一塁を掛け持ちしている。29日現在、外野手として26試合、一塁手としても13試合に出場。パ・リーグの本拠地球場で行われたこの3連戦は、全てソトがDHに回り、佐野は一塁を守ったが、時折慣れないところが顔を出すのやむを得ないだろう。

 とはいえ、前日の試合でも、3回に喫した8失点には3失策が絡んでいた。土日に限らないが、「エラー」とは記録されない拙守を含め、DeNAにとって守備の強化は喫緊の課題と言えそうだ。

 この日のベルーナドームには2万2907人の観客が足を運び、半分近くはベイスターズのユニホームを着こんだビジター側のファンだった。本拠地・横浜スタジアムで楽天と対戦する次の週末こそ、勝利の凱歌をあげたい。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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