大谷翔平2発も逆転負け5連敗 指揮官も頭を抱える中継ぎ陣の崩壊「3勝できたのに」
6月1日から好調ヤンキース3連戦「NYに飛んで、気持ちを入れ替えて次の試合に臨むだけ」
■ブルージェイズ 11-10 エンゼルス(日本時間30日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は29日(日本時間30日)、本拠地・ブルージェイズ戦に「2番・指名打者」で先発出場し、今季3度目の1試合2本塁打をマークした。それでもチームは中継ぎ陣の乱調で逆転負け。今季ワースト5連敗となり、ジョー・マドン監督は「この連戦中3試合は勝てるプレーをした。今まで良かった選手が突然……難しい状況だ。(中継ぎの)オルテガとテペラは、もっとアウトを期待していた。だが、ともに制球がいつものようではなかった」と肩を落とした。
大谷は初回に6試合ぶりの10号ソロを放ち、2年連続で2桁本塁打に到達。3回には今季2度目の2打席連発となる11号2ランと気を吐いたが、勝ち星には届かなかった。打線は4発を含む12安打で10得点。マドン監督は「打線は上から下まで良かった。走塁も良かった。このシリーズ中いいこともたくさんできた。先発投手らはいい投球をした。ただ、理由は分からないがブルペン陣が苦しんだ」と振り返り、中継ぎ陣の乱調については「普通は(投手から)何を期待していいか分かるものだが、今はそれが分からない。だから難しくなる」と頭を抱えた。
31日(同6月1日)から敵地で好調ヤンキースと対戦する。「このシリーズは3勝できたのに、勝てなかった」という指揮官は、「これまで通りプレーするだけ。選手たちに自信を持ち続けて、会話をする。メンバーはそろっている。誰もこういう時期を経験したくない。傷跡をなめて、飛行機に乗って、ニューヨークに飛んで、気持ちを入れ替えて次の試合に臨むだけ」。地区優勝争いへ踏ん張りどころとなりそうだ。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)