打率.161でも「絶対に欠かせない」 鷹・松田宣浩が首脳陣に必要とされる理由
「マッチがベンチに居ることがチーム全体のテンションを上げてくれている」
松田は今季、開幕からスタメンを外れてベンチを温めることが多くなっている。チームは49試合を消化しているものの、松田が出場したのは20試合だけ。スタメンに名を連ねたのは、わずか15試合しかない。打率.161、0本塁打3打点となかなか結果も出ておらず、成績だけで言えば“戦力”とは言い難いものとなっている。
それでも藤本監督は「絶対に欠かせない」と言う。それは松田が“精神的な支柱”として、プレーの面だけでは測れない貢献度があるからだ。「マッチがベンチに居ることがチーム全体のテンションを上げてくれている。僕は選手ともいろいろコミュニケーションをとっていますけど、マッチを尊敬する選手ってすごく多い」。松田がいることで、その明るさに導かれるようにチームが前向きになれるというのだ。
通算1000打点にあと13点、通算2000安打にあと180本に迫っている松田。これまで数々の実績を残してきたベテランが、試合に出られない中でもモチベーションとテンションを維持して、陰ながらチームを支えるというのは、なかなかできることではない。試合に出ずして、なおチームに大きな好影響を与えることのできる存在というのは貴重だ。