DeNA三浦監督の起用ハマった「大きな理由」 見逃せなかった“明るい記憶”
同点の4回にベテラン大和が左翼線へ勝ち越し打「食らいついていきました」
■DeNA 4ー1 オリックス(31日・横浜)
DeNAは5月31日、本拠地・横浜スタジアムで行われたオリックス戦に4-1で快勝した。三浦大輔監督の采配が的中し、難敵の相手先発・山岡泰輔投手を攻略。「6番・遊撃」でスタメン出場した大和内野手が決勝打を放った。
1-1の同点で迎えた4回2死二塁で打席に入った大和は、カウント1-2から山岡の代名詞であるスライダーをとらえ、左翼線へ勝ち越しタイムリー。「追い込まれていたので食らいついていきました」と満面の笑みをたたえた。
山岡は試合前の時点で3勝1敗、防御率1.08と好調。山本に並ぶオリックスの2枚看板で、ウイニングショットは落差のある縦のスライダーだ。三浦監督は試合前から「切れもあるが、ストレートと同じ腕の振りで投げてくるからこそ、あのスライダーは打ちにくい。腕の振りが緩めば打者は対応しやすいのだが、逆にスライダーの時の方が速いのではないかと思うくらい」と警戒していた。
一方、DeNAの遊撃は試合前の時点で、大和が32試合、柴田が14試合。ただし出場機会を増やしつつあるのは柴田の方で、最近6試合中5試合で先発していた。この日、三浦監督が大和をスタメンに起用した理由のひとつは、山岡との相性にあった。
DeNAは昨年5月25日、同じ横浜スタジアムで山岡と対戦し、4回までに3本塁打などで5点を挙げKOしていた。特に大和は左翼席へのソロと左前打で2打数2安打。三浦監督は「それだけではないが、それも(起用の)ひとつの大きな理由。昨年の相性がよかったし、大和の調子自体も悪くなかった」と話した。相手の先発投手とは年に1度しか対戦しない交流戦。データと呼ぶには対戦機会が少な過ぎるが、リーグを代表する投手だけに、昨季の明るい記憶は見逃せなかった。