3年前の約束が現実に… “新庄剛志になりたかった男”が語るビッグボスの魅力とは

シンガーソングライターのHARTYさん【写真:町田利衣】
シンガーソングライターのHARTYさん【写真:町田利衣】

「歌のキャンプをしろ」でビッグボスのための楽曲を制作

 HARTYが帰国後も交流は続き、トライアウト当日は会場にともに向かった。新庄氏が設けた期限だった1週間以内に声は掛からず現役復帰は叶わなかったが「新庄さんは落胆していると思いきや、俺は次の目標に向かうと。それが監督だったんですね」と当時を懐かしんだ。

 そして2021年秋、「新庄剛志監督」が誕生した。プロ野球界復帰にいてもたってもいられず「秋季キャンプに僕も行きます」と言ったHARTYだが、返事は「来るな、お前は歌のキャンプをしろ」。ビッグボスのための曲づくりが始まった。

 曲が完成し、新庄氏に初めて聞かせると「なんだこの中毒性のある曲は! どうやって考えてつくったんだ?」とお褒めの言葉があったという。しかし実は「何回つくっても何回つくってもやり直しだった。最後50曲目くらいに“無理や”って投げた曲がストライク入ったって感じなんです。とにかく新庄さんのことを考えたからできた曲ですね」。憧れ続けた熱い思いが、一度聴いたら耳から離れない曲を生んだ。

すぐに芽生えた次の思い「来年の新球場で…」

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