「打者が戸惑う真っすぐがなかった」吉田輝星が“甲子園先発”で露呈した課題

日本ハム・吉田輝星【写真:荒川祐史】
日本ハム・吉田輝星【写真:荒川祐史】

先発のマウンドに上がった吉田は3回に大山に3ランを浴びるなど4失点KO

■阪神 8ー3 日本ハム(交流戦・5日・甲子園)

 日本ハムの吉田輝星投手が5日、敵地での阪神戦に先発し3回7安打4失点で今季初黒星を喫した。大山悠輔内野手に特大の3ランを浴びるなど厳しい結果となった。オリックス、ソフトバンク、広島で打撃コーチなどを歴任した野球評論家の新井宏昌氏は「打者が戸惑うような真っすぐがなかった」と“先発投手”としての課題に言及した。

 両軍無得点で迎えた3回。吉田は「9番・投手」の伊藤に左前打を許すと、2死一塁から近本に中前打、続く佐藤輝に右前適時打を浴び失点。さらに2死一、三塁から、大山に142キロの内角直球を左翼席へ運ばれ、この回4点を失って降板した。

 公式戦では、金足農(秋田)のエースとして準優勝を果たした2018年以来となる甲子園のマウンド。今季はリリーフとして結果を残していた右腕に新井氏は「先発としての配分を考えているようには見えなかったが、持ち味だったスピンの効いた真っすぐがほとんどなかった。少し詰まらせる場面はあったが、打者に大きな感覚のズレはなかったと思います」と指摘した。

新井氏「先発としていくなら、もう一つカウントを取れる変化球を覚えないと難しい

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY