「打者が戸惑う真っすぐがなかった」吉田輝星が“甲子園先発”で露呈した課題
新井氏「先発としていくなら、もう一つカウントを取れる変化球を覚えないと難しい
この日はストレートとフォークを軸にした投球だったが、140キロ中盤の直球を弾き返される場面が目立った。初回は1死から中野にフォークを痛打され右前打を許し、近本には144キロの直球で左前打。3回も近本に高めに投じた143キロの直球を、簡単に中前に弾き返された。
リリーフで打者を牛耳っていた自慢の真っすぐは影を潜めた。甲子園で凱旋登板となった“先発・吉田”の可能性について新井氏は「1イニング限定なら、スピンの効いた真っすぐ、フォークだけでも十分いける。この日はスライダーも投げていましたが、先発としていくなら、もう一つカウントを取れる変化球を覚えないと難しい」と口にする。
今シーズンはソフトバンクとの開幕カードで第3戦に先発したが、それ以降は中継ぎで19試合に登板。6月に入ってからは中継ぎ待機はせず、先発への調整を続けていたものの悔しい結果となった。
「今後どのような起用になるか分かりませんが、シーズン途中の配置転換は問題ない。過去に先発も経験しているし、体力的にも十分対応できる。まずは本来の真っすぐをどこまで投げられるか。あとは直球、フォーク以外の球種だと思います」
チーム防御率はリーグワーストの日本ハム。先発、中継ぎと投手の台所事情が苦しい状況の中で、新庄監督が吉田をどのように起用するか、今後に注目が集まる。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)