5戦5発の阪神・大山に感じた「余裕と充実」 名コーチが見た好調の要因は?

「同じコースのボールに対してポイント前にし、バットのヘッドを早く反さないスイング」

 大山は初回2死一、二塁の好機で迎えた第1打席で空振り三振に倒れたが、4球目の内角143キロ直球を左翼方向へ特大のファウルを放っていた。相手先発の吉田はスピンの効いた直球が持ち味の投手。厳しいインコースをファウルになったが完璧に弾き返したことで「予行演習ができた」と振り返る。

「詰まりたくない意識があると、最初のようにファウルになる。次の打席では同じコースのボールに対してポイント前にし、バットのヘッドを早く反さないスイングを見せた。技術的にも素晴らしかった」

 5月は24試合に出場し打率.182、4本塁打14打点と苦しんだが、6月は別人の姿を見せる大山。ここまで5試合で打率.563、5本塁打10打点と大暴れ。

 その姿に新井氏は「打撃センスのある人たちはインサイドの厳しいボールをファウルにせず、スタンドインしたり、ファウルラインの内に強い打球を入れる練習をしている。好不調の波はありますが、今はその練習でやっているバットの動かし方が、今日の試合でもできている。それほど余裕があり、充実した姿に見えます」と目を細めた。

 開幕から9連敗を喫し断トツの最下位に沈んだチームも、気付けば5位DeNAと1ゲーム差。復調した大山の一打が今後もチームの命運を左右する。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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