「完封だと…」 東海大札幌・渡部、11年ぶりノーノーも終了まで気づかず

記念ボールを渡す東海大札幌・渡部雄大(左)と日下部監督【写真: 川村虎大】
記念ボールを渡す東海大札幌・渡部雄大(左)と日下部監督【写真: 川村虎大】

全日本大学野球選手権で史上7人目の快挙

 全日本大学野球選手権の1回戦が7日に行われ、神宮球場では東海大札幌の渡部雄大投手が環太平洋大を相手にノーヒットノーランを達成した。同大会でのノーヒットノーランは2011年の第60回大会で近大工学部・久保田高弘投手が名桜大を相手に記録して以来、11年ぶり7人目。ただ渡部は試合後「完封だと思っていた……」と口にし、なんと終了まで快挙に気づいていなかった

 先発した渡部は、初回から100キロ台のカーブと直球を武器に打者を手玉に取った。打者32人に対し、138球を投げ8奪三振と快投した。

 ノーヒットノーランに気付いたのはなんと、試合終了後。「(インタビューで)しゃべるまで全然気づかなくて……。完封だと思って(投げていた)」と明かし、報道陣を笑わせた。

 日下部憲和監督も、渡部の大会史に名を残すほどの活躍には「僕にもわかりません」と驚きを隠さない。この日は指揮官の70歳の誕生日。渡部は「ボールをプレゼントできてよかった」と笑顔を見せた。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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