「投球スタイル的に思い描けなかった」DeNA今永が“ノーノー”を達成できた要因

DeNA・今永昇太【写真:荒川祐史】
DeNA・今永昇太【写真:荒川祐史】

序盤から投手戦…加藤に「負けないように、引っ張られた」

■DeNA 2ー0 日本ハム(交流戦・7日・札幌ドーム)

 DeNAの今永昇太投手が7日、札幌ドームで行われた日本ハム戦でノーヒットノーランを達成した。プロ7年目で初の快挙に「まさか自分が。投球スタイル的にもなかなか達成できることを思い描けなかった」という左腕。偉業を成し遂げたのには、3つの要因があった。

 序盤から投手戦となった。相手先発の加藤は初回に1安打を許したが、4回までわずか50球とテンポよく打たせて取る投球を続けていた。「ストライク先行の投球に負けないように、引っ張られたと感じています」と今永。負けじと4回まで46球。ハイペースでアウトを積み重ねていくことができた。

 この日許した唯一の走者は、2回2死から清宮に与えた四球だった。今永はこれを「楽になったかな」という。自身が負けるパターンとして思い描いたのは「野村選手、清宮選手、投げながら怖いと思った今川選手、この3人の誰かの本塁打かな」だった。一発を警戒して慎重にいった結果。だからこそ「後悔はしていない」とすぐに気持ちを切り替えることができた。

 さらに球場の特性も生かした。広くフェンスも高い札幌ドームは、本塁打の出やすい横浜スタジアムとは違う。風に左右されることもない。この日奪った27個のアウトのうち、フライアウトは11個を数えた。積極的に振ってくる若手が並ぶ相手打線。捕手の嶺井から「こっちが何か考えることはない、シンプルに考えろ」とアドバイスを受け、打者と向き合った。

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