虎に零封負けで3連敗のソフトバンク　先発・石川が6回に犯した2つの“ミス”

6回先頭打者の打球をグラブで弾き、出塁させた石川柊太

■阪神 2ー0 ソフトバンク（交流戦・7日・PayPayドーム）

　ソフトバンクは7日、本拠地・PayPayドームで行われた阪神戦に0-2で敗れた。先発の石川柊太投手が7回2失点と粘投したものの、打線が西勇輝投手ら阪神投手陣を打ち崩せずにゼロ行進を続けて完封負け。これで3連敗となり、交流戦首位の座が遠のく痛い敗戦となった。

　ヒットは打てども、あと1本が出ない。再三、チャンスを作りながらも、ホームが遠かった。8回無死一、二塁のチャンスでもグラシアルが遊ゴロ併殺に倒れた。試合後、藤本博史監督は「打つ方がなかなか点が取れない。完封じゃ勝てないんで」と嘆いた。

　打線の無援護に泣かされたのが先発の石川だった。初回は簡単に3者凡退に。2回以降は走者を背負いながらも、要所を切り抜けて、5回までスコアボードにゼロを並べた。落とし穴が待ち受けていたのは6回。この回、石川は2つのわずかな“ミス”を犯した。

　先頭の島田が放った打球は石川自身へのゴロに。だが、この打球をグラブに当てて弾き、内野安打にした。「先頭バッターの出し方に悔いが残ります。打ち取っていただけに悔しい。先頭を出してしまうと流れも悪くなるし、意識はしていた」。試合後、こうコメントしたように、この先頭打者を出塁させたことが、決勝点につながった。