虎に零封負けで3連敗のソフトバンク 先発・石川が6回に犯した2つの“ミス”

“四球OK”の状況での失投を大山に弾き返される

 1死二、三塁で佐藤輝の内野ゴロで三塁走者を挟殺。この間に走者はそれぞれ進み、状況は2死二、三塁となった。打席に迎えるのは、この交流戦、絶好調の大山。ソフトバンクの内野陣はマウンドに集まり、状況を確認しあった。一塁は空いており、ベンチからの指示も“四球OK”だった。

 初球、インコースを狙ったストレートがやや甘くなってストライクに。1ストライクからの2球目にバッテリーが選んだのはカーブだった。“四球OK”の状況で投手がやってはいけないのは、ボールが甘く入る失投。この場面はボールでも良かったが、石川が投じたボールは少しばかり甘く入った。

 大山が捉えた打球は左中間を破る二塁打に。2人の走者が次々に生還し、2点のビハインドを背負うことになった。試合後、指揮官も「大山に打たれたところっていうのが、ちょっともったいなかった。1球インコースに真っ直ぐ行って、甘いカーブ。一塁ベースが空いていて、指示的にはフォアボールでもいいよと言ってるところで、ああいう失投はもったいない」と語った。

 7回2失点は先発投手としての役割を十分に果たしたと言える。この日の敗因の大部分は、1点も奪えなかった攻撃面にある。ただ、最後まで重くのしかかった2点の奪われ方がなんとも、もったいなかった。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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