西武・山川が3年ぶり6度目の月間MVP受賞 印象に残った一発は「マジでわからない…」

打席で「一喜一憂することをやめた。作業をこなしている感じ」

 メンタル面では、打席に臨む心構えを大きく変えた。「一喜一憂することをやめました。準備にはこだわりますし、100%を目指していますが、試合で10割打つのは不可能ですから。不可能なことに頭を使っても意味がないと、過去2年間で感じました」と打ち明ける。

「昨年まではアウトになった時、なぜなのかと毎回すごく突き詰めていました。今年は、最高の準備をしてアウトになったのなら、しようがないと考えています。ホームランを打てたら打てたで、うれしい、はい次、という感じ。無死満塁でも2死走者なしでも、最高の準備をして打席に入って、タイミングを合わせるだけです。結果にはこだわっていない。調子の良い、悪いもあまりない」と語り、「作業をこなしている感じ」と表現した。

 昨年3月30日、敵地・札幌ドームで行われた日本ハム戦中に左太もも裏を痛め、不振の一因となった。今年も同じ3月30日に同じ札幌ドームで、今度は右太もも裏を痛めたが、後悔はしていない。「昨年は痛いなと思いながら出場して、肉離れに至った。今年は痛くもないのにテーピングでぐるぐる巻きにして臨み、それでも肉離れ。正直言うと少し落ち込みましたが、もう(これ以上の予防は)無理だなって」と笑う。故障防止にも100%の準備をしている自負がある。

「今季中にもう1回、月間MVPを取りたいですね。僕の場合、ムラがあるのが課題で、年間を通して安定した成績を出すことがテーマの1つなので」。球界を代表する長距離砲は思いを新たにしていた。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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