鷹の“170万円仏壇”が売れた! 大のホークスファンだった亡き父への家族の思い

仏壇を購入した夫婦の父はシーズンシートを購入するほどのホークスファン

 父親はシーズンシートを購入するほどのホークスファンだった。年に何度も球場に観戦に訪れていたものの、ソフトバンクがリーグ優勝、日本一となった2020年シーズンを見届けて他界した。父がこの世を去ってからも、一家と母親は自宅にあった仏壇に、父が大事にしていた王貞治球団会長のサインボールなどを飾り、日々語りかけ、そして、試合を一緒に観戦していたという。

 そんなある日、インターネットでホークスが伝統的工芸品とコラボした仏壇を作ったことを知った。母親に伝えると「見てみたい」と興味を示した。グッズショップに家族で足を運んで実物も確認。「実際に見ると伝統的工芸品ということで素晴らしくて、母も『お父さんのために買ってあげたら喜ぶわ』と。お父さんのために買ってあげようと決めました」と振り返る。

「ここ数年は年も取ってしまって、球場には見に来られませんでしたが、自宅でテレビ観戦をしたり、放送がない日もラジオを聞いて応援していました。亡くなった時はコロナ禍で無観客だったりしたので、やっぱり最後、球場に見に行きたかっただろうな、と思ったりします。これからはホークスの試合の時は、この仏壇に写真とか、王会長のサインボールなどを置いて一緒に応援しようかなと思っています」

2つ目の仏壇は父親がホークスの試合を観戦する“別荘”に

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