亜大や上武大、明大に“リベンジ”成功の佛教大も…全日本大学選手権、4強出揃う

優勝経験のない東日本国際大学(左)と佛教大学が初制覇に挑む【写真:中戸川知世】
優勝経験のない東日本国際大学(左)と佛教大学が初制覇に挑む【写真:中戸川知世】

10日は休養日、11日に神宮球場で準決勝

 全日本大学野球選手権は8日、神宮球場で準々決勝4試合を行い、佛教大(京滋大学)、上武大(関甲新学生)、東日本国際大(南東北大学)、亜大(東都大学)の4校が準決勝へ駒を進めた。このうち優勝経験があるのは上武大と亜大。佛教大と東日本国際大は初優勝を目指して、11日の準決勝に挑む。

 準々決勝第1試合では佛教大が明大(東京六大学)をタイブレークの末3-2で下し、3年ぶりの4強入りを決めた。2点のリードも9回に追いつかれる展開。だが、延長10回裏無死一、二塁で投手への犠打が悪送球を誘い、二塁走者が生還。2019年の決勝では同じカードで森下暢仁投手(現・広島)の前に1-6で涙を飲んだが、雪辱を果たした。

 第2試合では上武大が福岡大(九州六大学)を劣勢の9回に逆転し、5-3で勝利。2年連続の4強入りとなった。0-3の9回無死二、三塁から5番・河野椋斗外野手(4年・尾道高)が右翼へ2点適時二塁打を放ち、1点差に。敵失で同点とし、2死満塁とチャンスを広げると、2番・門叶直己外野手(4年・瀬戸内高)が押し出し四球を選んで勝ち越した。さらにこの回2度目の打席となった小山忍捕手(4年・佐久長聖高)の押し出し死球で点差を広げた。

 第3試合は東日本国際大が大商大(関西六大学)を5-4で下し、2007年の第56回大会以来の4強進出。初回2死一、二塁で、上崎彰吾外野手(4年・青森山田高)の右翼への3戦連発となる3ランで先制した。投げては、先発の大山凌投手(3年・白鴎大足利高)が、11安打を打たれながらも4失点完投。チーム初の決勝進出を目指す。

 4強へ最後の1枠は亜大が勝ち取った。名城大の先発・松本凌人投手(3年・神戸国際大付高)に苦戦したが1点を追う7回、山下滉介(4年・岡山理大付高)がバックスクリーンへのソロを放ち同点に。その後、2連打と野選で満塁とし、草部真秀捕手(4年・常総学院高)への押し出し死球で勝ち越した。その後も追加点を挙げ、6-3で勝利した。

 準決勝は11日正午から、神宮球場で佛教大-上武大、東日本国際大-亜大の順に行われる。日本一の栄冠に残り2勝まで来た。混戦を制するのはどこの大学だろうか。

【写真】ベスト4進出でも見せた伝統の上武大の一糸乱れぬ深い礼

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