ソフトバンクと阪神、対照的だった攻撃 専門家が指摘する「点が取れる状況作り」

阪神・矢野燿大監督【写真:荒川祐史】
阪神・矢野燿大監督【写真:荒川祐史】

阪神は4回無死二塁から中野、近本が投ゴロに倒れ走者を進められず佐藤輝が凡退

■ソフトバンク 4ー0 阪神(交流戦・9日・PayPayドーム)

 阪神は9日、PayPayドームで行われたソフトバンク戦に0-4で敗れカード負け越し。今季15度目の完封負けを食らい、自力優勝の可能性がまたも消滅した。現役時代に阪神、ヤクルトなど4球団で計21年間捕手として活躍した野球評論家・野口寿浩氏は、両チームの明暗を分けた「4回の攻撃」に注目した。

 両チームが4回に見せた攻撃は対照的だった。阪神は先頭・島田のセーフティバントと二盗で無死二塁の好機を作るも中野、近本が投ゴロに倒れ走者を進められず、最後は佐藤輝が遊ゴロに倒れ無得点。対するソフトバンクは先頭の三森が中前打を放つと、甲斐の犠打、周東の進塁打となる二ゴロで2死三塁のチャンスを作り、牧原が左翼前にポトリと落ちるタイムリーで貴重な追加点を奪った。

 阪神としてはホークス先発のレイが尻上がりに調子を上げる中、なんとしても序盤に1点が欲しいところだった。この場面を野口氏は「難しい場面で、なかなか言い切れないが」と前置きしつつ「今の阪神打線の状態を考えると、ヒットじゃなくても点が取れる状況を作っても良かったかもしれません」と指摘した。

「点を取れる可能性を広げるためにどうやっていくか」

RECOMMEND

CATEGORY