かつての本拠地で節目の「初白星」　DeNA三浦監督も最敬礼、助っ人左腕の“献身”

日本ハム時代は未勝利の札幌ドームで白星「うれしい」

　三浦監督も「あれだけ選手にもファンの方にも愛されている選手。もっともっと記録を塗り替えてくれるでしょう。本当に頑張ってくれていますよ、どんなときでも黙って投げてくれています」と最大級の賛辞を送った。

　なぜ長く活躍を続けられるのか。エスコバーは「日本の文化、日本の野球に順応することが一番大事。それが今までの活躍に役立ったと思う」と話す。その言葉通り、チームに溶け込み、仲間に愛される。同級生の山崎とじゃれ合う光景はおなじみだ。

　8日の練習前には、かつてチームメートだった加藤、上沢と話し込んだ。「“移籍してこんなに時間が経ったんだ、時間が経つのは早いね”というような話をしました」と明かしたが、通訳を介さずに再会を楽しんでいた。

　日本ハム時代に挙げた1勝は東京ドームだった。かつて勝利できなかった古巣の本拠地で、記念の日を迎え「ここに戻ってきて、ここで（勝利を）挙げることができたのがすごくうれしい。これからも与えられたところで役割を果たして勝利に貢献していきたい」。エスコバーはこれからもチームの期待に応え、黙って腕を振り続ける。

（町田利衣 / Rie Machida）