「伸びるタイミングはそれぞれ」 五十嵐亮太氏が驚いた元“世界王者”の覚醒秘話
内山「レギュラーも無理だと思っていたけど、大学2年で覚醒しました」
内山:子どもの頃は体格差があるから、兄貴と喧嘩しても勝てない。1回、本当に頭にきて石で殴ったら血が出ちゃって。それも1月1日に(笑)。
五十嵐:全然話が違うよ! 最初オブラートに包んでいたけど、生粋のファイターですよ(笑)!
内山:いやいや(笑)。逆に僕のイメージでは、野球選手の方が子どもの頃にやんちゃな人が多かったなって。体が大きくて腕っぷしが強くて。
五十嵐:確かに僕ら世代はそうかも。内山さんは今でも短気なんですか?
内山:高校でボクシングを始めたら全く。周りも驚くほど大人しくなりました。
五十嵐:ボクシングがストレス発散になったのかな。部活も厳しかっただろうし。
内山:先輩は強いし、中学からジムに通っていた同級生もいて、自分ってすごく弱い人間だと思いましたね。
五十嵐:だったら、その時は世界王者なんて思いもしなかった?
内山:ないない! 野球もサッカーも3年で辞めたので、ボクシングも多分3年かなって。県大会で1勝か2勝できればいいな、くらいでした。
五十嵐:でも、辞めずに大学でも続けたんですよね。
内山:当時は花咲徳栄高(埼玉)から拓殖大に推薦枠があって、毎年優勝実績のある選手が推薦されていたんです。でも、僕の代は誰もいなくて、監督が全国ベスト8が最高だった僕に「国体で決勝に行けば推薦できるぞ」と。運良く決勝へ行って拓殖大に入りました。その話がなかったら、ボクシングは辞めていましたね。
五十嵐:野球とは少し違うかも。運、きっかけ、タイミングが重要という点では差はないかもしれないけど、野球は早くからプロになりたいと思う人が多いから。
内山:大学に入ってもプロになるとは思っていませんでした。拓殖大は強豪なので、先輩はみんなチャンピオンクラス。レギュラーになるのは無理だと思っていたけど、大学2年で覚醒しました(笑)。野球選手は大学で覚醒することもあるんですか?