「初めて見たわ」と鷹・藤本監督も苦笑 好機潰したベテランの信じられない“凡ミス”
藤本監督は苦笑いで「面白いことやってくれます」
注意深く走者の動きを観察していたオスナの好プレーでもあるが、走者にとってはミス。結果的にこの日、ソフトバンクの攻撃で先頭打者が出塁したのは、この3回だけ。続く打者が9番の甲斐ということでバントやヒットエンドランなどの作戦も考えられる状況だったが、牽制死で作戦を実行するまでにも至らず。そのまま1点も奪えないまま、敗れることになった。
試合後、藤本博史監督は「まあ、ね……。面白いことやってくれます。俺は初めて見たよ、ああいうの」と呆れ気味に苦笑。「痛いけど、ボーンヘッドは野球にはつきものですから。それをなくしていくこと。1回すれば2回目はない。それがプロですから。次回はそういうことはないと思う」と冷静に振り返ったものの、チームの中心にいるベテランのミスは痛かったのは間違いない。
交流戦は9勝9敗の5割で、4位に終わったソフトバンク。4日間の中断期間を挟んで、17日からは首位の楽天戦を戦う。「この4日間をいい4日間にして、万全で開幕戦のつもりでやっていきたいと思います」と藤本監督。苦しい状況のまま、戦いを終えた交流戦。しばしの休息期間でチーム状況を上向かせたいところだ。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)