阪神のCS進出へ必要な“条件”とは? 井川慶が指摘する課題「打てれば勝てる」
「オールスターまでに借金を返すことができれば御の字」
開幕から課題とされていた打線はどうか。4番の佐藤輝は11、12日のオリックス戦で13号3ランを含む9打数5安打6打点と爆発し、5番の大山も交流戦トップの7本塁打21打点をマークした。ここまで14試合連続安打の近本も状態を上げ復調の気配は見せている。
「正直、あれだけの投手力があるので打てれば勝てる。打線のキーマンを挙げるとすれば、1番を打つ島田選手。足もあって粘り強い打撃がある。今の状態をどこまで続けられるか。中軸が復調してきたので、その前にいかに走者を溜めることができるかですね」
チームは最下位を脱出し3位の広島まで2ゲーム差。交流戦優勝を果たした首位・ヤクルトは絶好調で優勝争いは、まだまだ厳しいがクライマックスシリーズ(CS)争いは十分に狙えると見ている。
「オールスターまでに借金を返すことができれば御の字だと思います。CSを狙えるチーム力を持っているのは確かなので、なんとかプラマイゼロあたりで行ってくれれば。交流戦の勢いをそのまま出せると、いい戦い方はできるはずです」
前半戦は残り11カードの33試合。借金を返済するには単純計算で20勝13敗で乗り切る必要がある。まずはエース青柳が登板予定の17日・DeNA戦で好スタートを切りたいところだ。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)