首位打者2度、巨人OB篠塚氏が選んだ“現役最高の打者”は? 「対応能力が一番です」

巨人・坂本勇人【写真:小林靖】
巨人・坂本勇人【写真:小林靖】

“現役最高”の坂本勇人は「詰まっても泳いでもいい、感覚で打てる打者」

 交流戦で調子を取り戻した選手もいる。 昨季パ・リーグ本塁打王のオリックス・杉本裕太郎外野手は今季は開幕から不振。4月下旬にはコロナ陽性で離脱した。交流戦前まで打率.159と低迷していたが、69打数27安打の打率.391で交流戦首位打者に輝き、息を吹き返した。

 阪神・大山悠輔内野手は6月3日からの日本ハム3連戦で10打数7安打。特に初戦では3本塁打を放ち、最大6点差からの大逆転勝ちに結びつけた。7本塁打&21打点はともに交流戦12球団トップだった。「交流戦が気分転換になり、復調のきっかけをつかむ選手はよくいます」と篠塚氏。杉本、大山らは再開されるリーグ戦で、流れを変える存在になっていくのかもしれない。

 篠塚氏が考える“現役最高の打者”を尋ねてみると、「坂本勇人」と巨人の後輩の名前を挙げた。右膝負傷で1か月離脱していたが、交流戦終盤に復帰。「対応能力が一番です。詰まってもいい、泳いでもいい、という感覚で打てるバッター」と評する。

 坂本はティー打撃で、あえてボールの下っ面を叩いて真上に上げ、自分で捕るという練習をすることがあるが、篠塚氏も現役時代に行っていた。「ボールの縫い目だけを打つイメージ。そうでないと真上には上がりません」と説明する。好打者はこうした練習で、ボールをピンポイントでとらえる感覚を研ぎ澄ましているのだ。

 好調な打者、交流戦で復調した打者、怪我から復帰した打者……。再開されるリーグ戦でどんな打棒を披露してくれるか、楽しみだ。

(Full-Count編集部)

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