リーグ戦再開初戦で見えた“明るい兆し” 不振だった鷹の主砲2人に見えた変化

ソフトバンク・柳田悠岐【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・柳田悠岐【写真:藤浦一都】

柳田の先制ソロを皮切りに今季最多の5本塁打を放ったソフトバンク打線

■ソフトバンク 9ー4 楽天(17日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは17日、本拠地・PayPayドームで行われた楽天戦に9-4で快勝し、連敗を3で止めた。初回に柳田が先制ソロ、3回に牧原大が逆転3ランを放つなど、今季最多5本塁打が飛び出した。楽天との差を0.5ゲーム差に縮めた藤本博史監督も「リーグ戦がまた始まったところで、この打ち方っていうのは、打線は本当に明日からいい形で入っていけるんじゃないかなと思います」と大きな手応えを得ていた。

 季節的には少しばかり早い大花火大会が開演した。初回、柳田が田中将から19試合ぶりの本塁打となる先制のソロ。先発の千賀が逆転を許したものの、3回に牧原の3ランで逆転。続くグラシアルが2者連発となるソロを放つと、助っ人は5回にも2打席連発のソロ。田中将にNPBでは初、キャリアワーストとなる4発を浴びせた。

 さらに7回には中村晃が楽天にトドメを刺すダメ押しの2ラン。終わってみれば、今季最多の5発乱れ打ち。試合前に「ウチ、ホームラン少ないからね。スモールベースボールでいきましょう」と語っていた藤本監督の言葉とは真逆の大爆発。試合後、指揮官にも「(そうやって)言うとった方がいいかもね。ホームランぎょうさん出たからね」と笑みが溢れた。

 この日のヒーローは逆転3ランを放った牧原大だ。日々、打順や守備位置を変えながら出場を続け、指揮官が「ジョーカー」として全幅の信頼を寄せるユーティリティプレーヤー。「2番打ったり、3番打ったり、5番打ったり、サード守ったり、ショート守ったり、セカンド守ったり、センター守ったりってレギュラーよりしんどいと思います。それをしっかりジョーカーとしてやってくれてるのは本当ありがたい」と指揮官は絶賛していた。

柳田に見えた凡打の変化「打球がいい角度で上がり出している」

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