西武GMも驚いた「1歩目の速さ」 “仙台の3冠王”、スカウトの評価急上昇のワケ

侍ジャパン大学代表の選考合宿に臨む東北福祉大・杉澤龍【写真:伊藤賢汰】
侍ジャパン大学代表の選考合宿に臨む東北福祉大・杉澤龍【写真:伊藤賢汰】

侍ジャパン大学代表合宿に参加した東北福祉大・杉澤龍

「飛び抜けた選手がいない」との声も囁かれる今秋のドラフト候補たち。その中で、春先から徐々に評価を上げている選手がいる。18日からの侍ジャパン大学代表の選考合宿に参加している東北福祉大・杉澤龍外野手(4年・東北高)。19日の紅白戦では、適時打と好守で存在感を発揮。ネット裏に詰めかけたスカウト陣も注目した。

 神奈川・平塚市の「バッティングパレス相石スタジアムひらつか」は、夏のような暑さだった。1-2の5回2死満塁で迎えた第2打席で、杉澤が魅せた。法大・篠木の直球を詰まりながらも右前に運び、逆転の2点適時打。「なんとか外野の前に落とせたので良かったです」と振り返った。

 昨年12月に松山で行われた強化合宿以降、打力を強化。左手で押す力をつけるため、片手のティー打撃を多めに取り入れた。長打力に磨きがかかり、春の仙台六大学リーグでは打率.550、4本塁打、14打点で3冠王とMVPにも輝いた。

 この合宿中も、初日のフリー打撃では、トップタイとなる柵越え5本を記録した。打撃が魅力的だが、スカウトがより評価したのは守備。この日、2回に中堅を守り、中前に落ちそうな球を1回転しながら捕球していた。注目すべきは、“1歩目の速さ”だった。

西武・渡辺久信GMも「打球に対する反応が良かった」と評価

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY