投手・根尾、成功への「気になる点」 元中日エースが指摘「僕は相当苦労した」

中日・根尾昂【写真:荒川祐史】
中日・根尾昂【写真:荒川祐史】

吉見一起氏が期待「やらなくちゃいけないことはたくさんある」

 中日は21日、根尾昂外野手の守備位置登録を「投手」に変更すると発表した。今季は外野手一本で定位置奪取を狙ったが、シーズン中に異例の転向。否定的な意見がある一方で、期待が大きいのも事実。元中日エースの吉見一起氏は、自らの経験を踏まえた上で“成功への3要素”を伝えている。

 元チームメートとしてポテンシャルを間近で見てきただけに、新たな挑戦にエールを送る。吉見氏は自身のYouTubeチャンネルで「まさかこの時期に投手になると思っていませんでした」と驚き。決して甘くない挑戦なだけに「やらなくちゃいけないことはたくさんある」と言う。

 まず挙げたのは球種。ここまでの登板で根尾が投げたスライダーやフォークなどを踏まえ「速い系の変化球が多い。先発するなら緩急は絶対必要」と力説する。自身は最多勝を2度獲得し、エースとしてチームの黄金期を支えたが「僕は緩急がなかったんですが、相当苦労しました」と苦笑いで振り返る。

 さらに「一番気になるのは、投手の体格にならなくちゃいけない」と指摘。根尾の体が筋肉質である点に触れ「僕が見てきたいい投手は、多少ぼてっとしている」とも。体脂肪をある程度蓄えているほうが投げ切るスタミナがつくとの見解で「ピッチャーの体格に。お尻周りがガチッとゴツくなるというか分厚くなる体格に変えていかなくちゃならないと思う」と語った。

 そして最後に「いいピッチャーの秘訣は、バッターの手元が早く感じる」。19日の巨人戦では最速151キロをマークしたのの、打者の手元で遅く感じていては痛打される。ただスピードガンだけでなく「ホームベース上が速いピッチャーになってほしい」と求めた

【実際の映像】根尾昂の投手転向を成功させる秘訣は? 元エース吉見氏「僕は相当苦労した」

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