2軍コーチ経てアカデミー指導者に “いぶし銀”二塁手の奮闘記「子どもと一緒に勉強」
高木浩之さん「小学生に伝える、教えるのはこれまでと違って難しい」
1994年ドラフト4位で西武に入団し、“いぶし銀”の二塁手として14年間の現役生活を送った高木浩之さん。2008年に引退後はアマチュアスカウトを経た後、主に2軍で打撃コーチを務め、若手を育成してきた。今年から「ライオンズアカデミー」のコーチを務め、子どもたちを直接指導する。子どもたちには興味を持てるもの、得意なものを見つけて真剣に取り組んでほしいと必ず伝えるという。
「他のアカデミーコーチとも話をしているのですが、基本の大切さを伝えなければいけないと考えています。小学生に伝える、教えるのはこれまでと違って難しい。なるべく簡単な言葉を使うように心がけています。子どもたちは言ったことをすぐに吸収してくれる。純粋でいいなと思っています」
アカデミーのコーチとして指導に当たるだけではなく、野球振興のために小・中学校も訪問している。その際に感じるのは野球を知らない子どもが多いということだ。まずは野球を知ってもらい、好きになってほしいと力を込める。
「練習がつまらないと感じることが少なくなるように、気分転換に楽しいこともするようにして、指導では分かりやすい言葉を使うようにしています。例えば『目的意識をもって打とう』とは言わず『一球一球大事に打とう』と言い換えたりしています」