大谷翔平の劇的同点弾に言葉失った敵軍実況席 「オー…」の後は長い沈黙が続く
解説の元燕ハドラー氏「ミスをしたくない場面で(投手は)ミスしました」
■ロイヤルズ 12ー11 エンゼルス(日本時間22日・アナハイム)
エンゼルス大谷翔平内野手が21日(日本時間22日)に本拠地で行われたロイヤルズ戦で、9回に放った同点の15号3ランが敵軍放送局を沈黙させた、3点ビハインドの9回1死一、二塁で右翼スタンドに叩き込んだ瞬間、エンゼルスタジアムは大歓声に包まれたが、ロイヤルズの試合を放送する「バリー・スポーツ・カンザスシティ」の放送席はしばし沈黙する事態になった。
試合終了まであと1人の場面で飛び出した大谷の劇弾。右腕バーロウの78.6マイル(約126キロ)変化球を捉えた一撃は、打球速度113.5マイル(約182.7キロ)、飛距離438フィート(約133.5メートル)、打球角度32度の豪快弾だった。その瞬間、敵地放送席から「オー」という声が聞こえたが、その後はしばし沈黙。実況のライアン・ラフィーバー氏、かつてヤクルトでプレーした解説のレックス・ハドラー氏ともに言葉を失ったようだ。
声を絞り出したのはラフィーバー氏。「同点を許した(前の打者の)マイク・トラウトへの四球を忘れてはいけません」と語ると、ハドラー氏は「ミスをしたくない場面で、彼(投手)はミスしました」と呼応した。ラフィーバー氏は「2本のホームランと7打点。(打点は)キャリアベストです」と語った。沈んだ様子で言葉少なに状況を説明した敵軍実況&解説。試合は延長11回でロイヤルズが勝ったが、この時点で同点に追いつかれたショックは大きかったようだ。
(Full-Count編集部)