阪神は3ポジションで“リーグワースト” 打撃指標でみるセ6球団の“泣き所”

阪神・糸原健斗(左)と梅野隆太郎【写真:荒川祐史】
阪神・糸原健斗(左)と梅野隆太郎【写真:荒川祐史】

阪神は捕手と二塁&左翼、最下位・中日は三塁と右翼が課題

 日本のプロ野球は半ばに差し掛かり、各球団とも長所や短所が鮮明に現れる時期になった。現有戦力では足りない部分を補うために今後、7月31日の期限までにトレードなど補強に乗り出す球団もあるだろう。ここではセイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータを活用し、セ・リーグ6球団のポジションごとの弱点(投手を除く)を検証する。

 ここでは「wRAA」を用いた。「wRAA」はリーグの平均的な打者に比べてどれだけチームの得点を増減させたかを示す指標。平均的な打者は0になり、優れた打者は正の値が大きくなる(数値は23日時点)。

 最下位に沈む中日は右翼手が「-8.8」でリーグ最低の数字。現在、右翼は主にドラフト2位・鵜飼が務めるが、打率.211、4本塁打。三塁手は「0.4」でこちらもリーグワースト。三塁は3年目の石川昂が故障離脱し、高橋周が担うもののなかなか数字が上がってこない。代打の「-8.3」も最も低い。

 阪神は捕手が「-20.4」でリーグワースト。梅野、坂本、長坂の併用になっているが、なかなか機能していないのが分かる。ただ、総合的な守備指標「UZR」は「3.7」で同2位になっている。、また、二塁は「-3.8」、左翼は「-8.7」でどちらもワースト。3つのポジションで課題が残る結果になっている。

巨人は捕手と一塁手が低迷、首位・ヤクルトは一塁手と左翼手に課題

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY