鷹・柳田悠岐、復調の鍵は“脱フルスイング” 試行錯誤で行き着いた「力を入れない」

ソフトバンク・柳田悠岐【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・柳田悠岐【写真:藤浦一都】

王会長から受けたアドバイスは「自分を信じろ」

■ソフトバンク 5ー1 日本ハム(24日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは24日、本拠地PayPayドームで行われた日本ハム戦に5-1で勝利し、首位を奪い返した。初回に柳田悠岐外野手が3年連続2桁本塁打となる10号2ランで先制。先発の千賀滉大投手は5回1失点で緊急降板となったものの、リリーフ陣がリードを守り抜いて逃げ切った。

 主砲のバットが2連敗中のチームを勢いづかせた。初回。先頭の三森が粘りに粘って四球で出塁。周東の犠打で得点圏へと進むと、主砲が上沢のスライダーを右翼スタンドへ。内角低めの難しいスライダーを“技術”で捉えてスタンドまで運んだ。「うまく打てたな、と思います」。柳田自身も納得の一振りだった。

 移動日だった前日は一部選手の“ピックアップ練習”だった。柳田は参加を免除されていたものの、PayPayドームに足を運び、室内でバッティング練習に汗を流した。「大してやっていないですよ」とは言うものの、「完全に休むとちょっと体が重くなるので、汗をかこうかなくらいでやりました」と“休日返上”への思いを語った。

 打撃の状態は上昇カーブを描き始めた。交流戦では不振に喘いだものの、リーグ戦再開後は6試合で3本塁打。交流戦期間中には王貞治球団会長からも身振り手振りを交えた助言を受けた。その中でかけられた言葉の1つが「自分を信じろ」。これまで積み重ねてきた自分の引き出しを信じること。柳田も「自分次第というか、そういう世界だと思っています」と言う。

「毎年バッティングは違うので、今どうするべきかっていうのを考えながらやっています」

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