鷹・柳田悠岐、復調の鍵は“脱フルスイング” 試行錯誤で行き着いた「力を入れない」

「毎年バッティングは違うので、今どうするべきかっていうのを考えながらやっています」

 柳田といえば、体が捩じ切れんばかりのフルスイングが代名詞。だが、今のテーマは「本当に力を入れないようにと思っています」という。プロ野球選手の体、感覚は日々変わっていくもの。常に同じというのはあり得ない。「年々バッティングは変わっていってる。毎年毎年バッティングは違うので、今どうするべきかっていうのを自分で考えながらやっています」。今の自分に合う打撃はどれか。日々、試行錯誤を繰り返す。

 前日は休日返上で練習した後には髪を切ってリフレッシュ。交流戦後にも伸ばしていた髪を切り、2試合連続で本塁打を打っていた。わずか1週間で再び散髪し「1回切ったら、もうちょっと短くしたいなと思った」。またしても髪を切ったら本塁打が飛び出し「美容師さんがいいんですかね」と笑った。

「チームに迷惑かけてばっかりなので、なんとか取り返したいと思って今、やっています」。お立ち台で語った言葉が柳田の本心だろう。こう見えて責任感の強い男。今季はキャプテンとしてチームも引っ張る。もっとチームに貢献しないといけない。そんな思いを胸に秘め、毎日、グラウンドに立っている。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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