「相手打者を押し込める力がある」 今季未勝利もDeNA指揮官が一目置く23歳右腕

広島戦で先発したDeNA・京山将弥【写真:宮脇広久】
広島戦で先発したDeNA・京山将弥【写真:宮脇広久】

DeNA京山は今季5登板で未勝利も、防御率2.08と安定した投球続ける

■広島 4ー3 DeNA(26日・横浜)

 高卒6年目23歳のDeNA・京山将弥投手は今季、5試合に先発して防御率2.08をマークしているが、いまだ白星に恵まれていない(0勝0敗)。26日に本拠地・横浜スタジアムで行われた広島戦では、先発して5回まで無失点に抑えたが、6回に2点を取られて逆転され降板。チームも延長12回の末に敗れた。それでも三浦大輔監督は、常に試合をつくる右腕の投球内容に光明を感じ取っている。

「ストライクゾーンの中でしっかり勝負して、攻めの投球ができていた中で、カーブをうまく使い緩急もつけていた」と指揮官が称賛したように、この日の京山は150キロ前後のストレートを軸に、チェンジアップ、カットボール、スライダーを駆使しつつ、120キロ前後のカーブを有効に使った。

 4回には上本を遊ゴロ、菊地涼を左飛に打ち取り、マクブルームに三遊間への内野安打を許した後、坂倉を空振り三振に仕留めたが、3つのアウトは全てカーブで取った。5回を終えて64球。余力は十分にあったはずだが、1-0とリードして迎えた6回に変調をきたした。

 1死から上本に中前打、菊池涼に左翼線二塁打を許し二、三塁。ここでマクブルームに外角低めの148キロ速球をとらえられ、逆転の右越え2点二塁打とされた。さらに坂倉に一塁内野安打、中村健にも四球を与え、一死満塁。ここで豊富なリリーフ陣にバトンタッチする選択もあったが、三浦監督は京山に託した。

京山「勝負どころの制球力を上げられるように」

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