DeNA5年目助っ人に見える明らかな変化 病気から復帰した“師匠”と二人三脚で改善中

「大事なのはギリギリ手元まで呼び込んで打つこと」

 3・4月は打率.333、4本塁打の好スタートも、5月に.237、本塁打ゼロの不振に陥った。6月に入ってからも28日現在で月間打率.222と苦闘が続くが、“師匠”のベンチ復帰が覚醒のきっかけになるかもしれない。

 石井コーチの下、数字に表れているのが、ソトの打球方向の変化だ。左翼方向、中堅方向、右翼方向の3つに分けると、“逆方向”の右翼への安打は一昨年が28.7%(108安打中31本)、昨年も25%(96安打中24本)に過ぎなかったが、今季は28日現在、3方向の中で最多の35.4%(48安打中17本)を占めている。

 ソトは「右方向を意識しているわけではないが、大事なのはギリギリ手元まで呼び込んで打つことだと思っている」と明かす。現役時代に広角打法で通算2432安打を積み上げた石井コーチの指導が、変化をもたらしているのだろうか。

「石井コーチには勝ってきたチームでの指導経験があるし、メンタル的にも技術的にも、選手にいい影響を与えていると思う」とソト。病気という思わぬアクシデントはあったが、広島、ヤクルト、巨人でコーチとしての腕前を高く評価され、現役時代に活躍したベイスターズに14年ぶりに復帰した名伯楽の指導は、徐々にチームに浸透している。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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