腰痛に他球団は難色も…阪神は「獲る」 井川慶が大学進学を“翻意”した意外なワケ

阪神、ヤンキース、オリックスでプレーした井川慶氏【写真:槌谷綾二】
阪神、ヤンキース、オリックスでプレーした井川慶氏【写真:槌谷綾二】

茨城大会決勝で初先発も9回4失点で敗れる

 左足の内転筋を断裂した影響で体のバランスが変化し、腰に負担がかかっていた。完治しないまま最後の夏を迎えたが、チームはエースの登板がなくとも順調に勝ち進む。そして、茨城東との決勝戦ではエース左腕が満を持して初先発することに。ただ、腰の状態は悪く、痛み止めの注射を打ってマウンドに上がった。

「腰が全く治らず、その時は原因も分からなかった。試合前のブルペンでも立ち投げだけ。元々、甲子園への思いは無かったのですが、チームメートと長く野球ができる。相手チームには練習試合でも負けたことがなかったのですが……」

 満身創痍だったエースは自らの暴投などもあり先制を許し、9回4失点。打線も沈黙し、チームは1-4で敗れて井川氏の高校野球生活は終わり迎えた。

大学進学希望も一転プロ入り「単純に就職先が阪神タイガースだった」

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