田中将大は「どうしようもない状態じゃない」 専門家が期待した“復調の兆し”

「直球も力のある150キロは出ているし、バットの芯を外す技術もある」

 日本球界復帰2年目を迎えた今シーズンは開幕から白星を重ね、5月途中まで4勝1敗と好スタートを切ったが5月17日のロッテ戦から6戦6敗。ここまで13試合に登板し防御率2.95ながら4勝7敗と負けが先行している。

 それでも、徐々に復調の気配を見せる右腕に「直球も力のある150キロは出ているし、バットの芯を外す技術もある。どうしようもない状態ではない」と野田氏。勝利投手にはなれなかったが、自身に負けが付くこともなかった。先発投手として最低限の役割は果たしたといっていいだろう。

「少し気になった点は先に体が正対し開きが早くなっている。ボールの操作が上手くいかない場面もあった。最後、6回の先頭に四球を与えたところはそう感じた。ですが、先発投手にとって一番の薬は勝ちがつくこと。いい投球をしても勝てない時もあれば、悪い投球で勝ちが付く時もある。経験も豊富ですし、そこは一番本人が分かっていると思います」

 チームは連敗で首位・ソフトバンクと1.5差に広がり、3位・西武とは1ゲーム差。我慢の投球が続く背番号「18」は次こそ勝利を掴むことができるか、注目が集まる。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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