日ハム元助っ人が語る“大谷愛” ユニホームが宝物…「僕にとっては一番特別なんだ」
「何人ものとてもいい投手とプレーしてきたけど、あの2人は…」
2016年に日本ハムでプレーし、日本一に貢献したアンソニー・バース投手は現在、マーリンズでリリーフとして投げ続けている。6日(日本時間7日)エンゼルス戦が行われた本拠地ローンデポ・パークで取材に応じ、尽きぬ“大谷愛”や大谷と並ぶ存在として評価しているリーグ有数の剛腕について語った。
バースは日本ハム時代、日本シリーズで鬼神のような働きを見せたことで記憶される。5試合にリリーフ登板し無失点。3勝を荒稼ぎし優秀選手賞に輝いた。2017年にレンジャーズでメジャー復帰してからは複数の球団を渡り歩き、マーリンズに所属して2年目だ。昨季は70試合に登板し3勝9敗19ホールド、今季もすでに34試合に投げ1勝3敗13ホールド、防御率1.60という好成績を残している。
まるで全盛期を迎えたかのような快投についてバースは「けっこういい投球ができていると感じる。この1年間うまくいっていると思うよ。もっとチームが勝っていればさらにいいピッチングもできただろうが、個人としてはここまでの投球に満足している」と満足げだ。
マーリンズは現在、39勝41敗の借金2でナ・リーグ東地区の4位。首位メッツからは11ゲーム離され、フィリーズなどとワイルドカード進出を争うのが現実的な目標だ。その中で9勝3敗、防御率1.82という驚異的な安定感を誇るのがエースのサンディ・アルカンタラ投手。バースは大谷とアルカンタラの双方を知る立場として、こう口にした。
「サンディ(アルカンタラ)とオオタニは、僕がこれまで一緒にプレーした中では最高の投手2人だよ。何人ものとてもいい投手と一緒にプレーしてきたけどね。あの2人は……」
飛び抜けた存在だと言うのだ。アルカンタラの武器として有名なのは、時速160キロを超えるスピードで曲がり落ちるシンカー。ただバースによると、それ以外にも人間離れした部分があるという。「すごいのはメンタルだよ。彼は誰をも恐れない。打席にいるのがトラウトだろうがオオタニだろうが真っ向勝負してくる。100マイルを投げるのも武器だが、彼をエースたらしめるものは、あのメンタルの強さだと思う」と力説する。