わずか1勝でもデータでは“月間MVP” 燕村上は異次元の高数値…セの6月振り返る

ケタ違いの村上宗隆、月間OPS1.455&wRAA22.37

【打者部門】
 打者評価として、平均的な打者が同じ打席数に立ったと仮定した場合よりもどれだけその選手が得点を増やしたかを示す「wRAA」を用いる。

wRAA=(wOBA-リーグ平均wOBA)/1.24×打席

wOBA={0.69×(四球?敬遠)+0.73×死球+0.97×失策出塁+0.87×単打+1.33×二塁打+1.73×三塁打+2.07×本塁打}/(打数+四球ー故意四球+死球+犠飛)

 各チームのwRAA上位2人は以下の通り。

ヤクルト:村上宗隆22.37 塩見泰隆14.73
阪神:大山悠輔14.10 近本光司5.18
DeNA:桑原将志5.34 佐野恵太5.30
巨人:岡本和真8.72 丸佳浩8.25
広島:坂倉将吾8.90 上本崇司5.81
中日:ビシエド3.63 A・マルティネス3.51

 とにかく6月はヤクルトの主砲・村上宗隆の打棒が爆発した。月間打率こそ.410で、上本崇司の.411にわずかに及ばずの2位ではあったが、14本塁打、出塁率.515、長打率.940、OPS1.455はぶっちぎりのリーグ1位である。6月で目立ったのは「マルチホームラン」で1試合2本塁打は5試合あった。また、あまりフューチャーされないが、月間5盗塁は塩見泰隆の10、島田海吏の9に次いでリーグ3位である。

 大山や塩見のwRAAも、普段であれば月間MVPに匹敵する値ではあるが、6月は村上の成績が異次元である。月間OPS1.455もwRAA22.37も近年稀に見る高数値だ。よって村上宗隆を6月のセイバー目線で選出する月間MVPに推薦する。

月間3勝が3人、防御率1点台は4人と“拮抗”

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