大谷翔平の適正年俸は89億円? 投手と打者の価値を合算、米データサイトが算出
問題は球団側にあり「1人の選手に年俸総額の半分を配分できるか…」
エンゼルスの大谷翔平投手の“新契約”について周辺が騒がしくなっている。今季もすでに投手として8勝、打者として18本塁打を記録しており、唯一無二の投打二刀流にはどんな値段がふさわしいのか。投手と打者の価値を合わせると、大谷が1年162試合で生み出す価値は6510万ドル(約88億8000万円)にのぼるとの試算も登場した。
米スポーツ局「ESPN」のバスター・オルニー記者のツイッターによると、野球専門のデータサイト「ファングラフス」が大谷の価値を算出。「この1年半の生産価値は9800万ドル(約133億8000万円)だ」としている。これを162試合に換算した数字が6510万ドルになる。
米ラジオ局「KFH」でも大谷の価値について議論している。先のファングラフスの試算に触れた上で「投打での活躍から、現在の年俸530万ドルは球界最大の格安契約かもしれない」と指摘。さらに現在、球界最高年俸の4310万ドル(約58億8000万円)を得るマックス・シャーザー投手(メッツ)と比較したうえで「シャーザーよりも10歳ほど若い大谷が、これよりも低い額になると予想するのは難しい」としている。
さらに「これは法外な金額だが、こんな罪深い額にふさわしい人がいるとすればそれは大谷だ」として、大谷はこの数字に見合う働きをしていると指摘する。そして「問題はエンゼルスやほかの球団が、1人の選手に年俸総額の約半分を配分することをいとわないかという点だ」とも。大谷の価値は、現在のメジャーリーグ各球団の年俸総額に当てはめた時に、1人の選手としてはあまりに大きな金額となってしまう。大谷の価値はどう評価されるだろうか。
(Full-Count編集部)