今夏で松井秀喜超えの可能性も… 高校通算52発“石川のおかわり君”の天性の素質

日本航空石川高で主将と4番を任されている内藤鵬【写真:荒川祐史】
日本航空石川高で主将と4番を任されている内藤鵬【写真:荒川祐史】

日本航空石川で主将、4番を務める内藤鵬内野手、高校通算52本塁打

 12球団のスカウト陣が注目するスラッガーが石川県にいる。日本航空石川高で主将と4番を任されている内藤鵬(ほう)内野手。高校通算52本塁打をマークする長距離砲は「最後の大会を前に状態が上がってきた。チームとして全員で甲子園を掴みに行く。個人としてはドラフト1位でプロにいけるように頑張るだけ」と口にする。

 身長180センチ、体重100キロの巨漢から放たれる打球は瞬く間に外野の頭を越えていく。1年秋から背番号「5」を背負い、打順は4番。ただ、昨夏は準決勝で金沢高に9-10、昨秋も準々決勝で星稜高に2-7で敗れるなど、プロ注目のスラッガーは甲子園とは縁がなかった。

「高校に入学してきた時から目指してきた甲子園も最後のチャンス。チーム全員で掴みにいきたい。これまでの遠征でも色々な強豪校とやらせて頂きましたが、自分たちの野球をやれば大丈夫と実感した。もう(ライバルの)星稜と当たっても大丈夫です」

 冬の練習では上半身に頼りがちだった打撃フォームを見直し、徹底的に下半身強化に取り組んだ。その結果、スイングスピードは161キロをマークし「ボールを長く見ることが出来るようになった」と成長を実感。春には右肩を負傷したが、それも完治し、万全の状態で夏を迎える。

中村監督も絶賛「私が見た中でも人間的な面を含め一番の選手」

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