イチロー氏から指導を受けた千葉明徳が夏の初戦快勝 「思う存分発揮する夏に」

初戦を9-0で快勝した千葉明徳【写真:川村虎大】
初戦を9-0で快勝した千葉明徳【写真:川村虎大】

春の大会後には「夏期待しています」とエールも

 第104回全国高校野球選手権千葉大会の1回戦が、11日に行われた。長生の森野球場(茂原市)では、昨年12月にマリナーズ会長付き特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏から指導を受けた千葉明徳が成田西陵に9-0で7回コールド勝利。快勝で白星発進した。

 初回1死一、三塁で暴投の間に先制した。その後、4番・西本健人捕手(3年)が四球を選び、再び1死一、三塁から一走の西本がすかさず盗塁。5番・廣瀬智也内野手(3年)の遊ゴロで三走・秋田将吾外野手(3年)が本塁に突入し2点目を挙げた(記録は野選)。その後も、足を絡めた攻撃で相手のミスを誘い、この回わずか2安打で4得点を奪った。

 さらには、5回1死一、二塁で、6番・大平陽月外野手(1年)の右前適時打など打線がつながり、さらに4点を奪って8-0に。投げては4人の継投で7回無失点に抑えた。

 千葉明徳は昨年12月、同校グラウンドでイチロー氏から直接指導を受け、走塁や打撃、野球に対する考え方などを学んだ。岡野賢太郎監督は「イチロー氏から受けた指導をグラウンドで思う存分発揮する夏にできるように」と話した。

 春の千葉大会で初戦で敗れた後も、「夏期待しています」とエールをもらっていた。大会前にはイチロー氏から譲り受けたバットを握り、受けた指導を思い出すように素振りを行った。主将の作田凌太朗内野手(3年)は、「まだ初戦。胸を張って報告するにはまだ早い。ベスト8の先に行けるように」と気を引き締めた。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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