原監督の“非情采配”は吉と出る? 中田交代に専門家「全ての条件がそろっていた」
「反省は必要だが接戦を演じてサヨナラ負けでも、これだけ大敗しても1敗は1敗」
中田は前日の同カードで9号ソロを放つなど、この試合まで7月は打率.320、2本塁打2打点と好調をキープ。日本ハム時代には4番に座り3度の打点王に輝いた実績を誇る大砲だが、指揮官の判断は早かった。失策もそうだが、この日は打撃でも2回1死一塁で迎えた第1打席で三ゴロ併殺。一塁まで全力疾走を怠っていた。
中田の走力を考えてもセーフになるのは難しい状況だったが「できる範囲の姿は見せないといけない。その直後にエラーも出た。投手交代のタイミングも重なった。ある意味、原監督だからこそできた交代だったかもしれない」と野口氏。
チームは2回までに6失点を喫し、一方的な展開となった。4失策も絡み、終わってみれば19被安打13失点と大敗を喫し勝率5割に逆戻りとなった。ただ、野口氏はこの1戦を引きずる必要はないと見ている。
12日は戸郷が完封し、今カードはこれで1勝1敗。3戦目をどちらが勝利するかで今後の状況も変わってくる。「もちろん反省は必要だが、接戦を演じてサヨナラ負けでも、これだけ大敗しても1敗は1敗。明日以降のグラウンドで中田がどのような姿を見せるかも大事になる。色んな意味でチームを引き締める効果があったと思いたい」と、野口氏は語っていた。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)