“中止多い”DeNA、シーズン後半に影響は? 三浦監督「対応していくのがプロ」
4月には新型コロナ陽性者続出で4試合中止
■DeNA ー 中日(15日・横浜)
DeNAは15日、本拠地・横浜スタジアムで予定していたヤクルト戦が雨天中止となった。4月にはチーム内に新型コロナウイルス陽性者が続出したために4試合を中止しており、合わせて早くも今季10試合目の中止。7月に入ってからは6勝3敗2分(勝率.667)の好調ぶりで、2位・巨人に急接近しているが、試合消化はリーグで最も遅い81試合。最も早い巨人とは10試合もの差があり、シーズン後半へ向けて一抹の不安となる。
この日は3年目左腕の坂本が先発する予定だった。開幕ローテ入りを果たしたものの、不振で2軍落ちし、5月5日の中日戦以来71日ぶりの1軍復帰マウンドになるはずだった。試合開始時間を約30分遅らせ、天候の回復を待ったが、結局プレーボールのコールはかからず。三浦大輔監督は「(坂本は)自分でつかんだチャンスなので、モノにしてもらいたかったし、本人もだいぶ気合いが入っていた。とはいえ、これも経験。開始が遅れた上で、試合が行われるケースもある。対応できるようにしていかなければならない。何事もプラスに変えてくれれば」と話した。
対応力を求められるというのは、チーム全体にも言えることだ。三浦監督は「この時期に10試合中止は非常に多い。シーズン後半には日程が詰まってくると思うが、そこにもしっかり対応していくのがプロ。覚悟の上です」とキッパリ言い切った。
この日は阪神、広島が勝ったため、試合のなかったDeNAの順位は3位から5位に落ちた。それでも、2位・巨人へ0.5ゲーム差に迫っており、チームの士気は高い。右肘のクリーニング手術を受けて出遅れている大砲オースティンも、すでに2軍で実戦を重ねており、シーズン後半にDeNAの躍進を予想する声は多い。
「もちろん順位は上の方が良いけれど、いつも言っている通り、“借金”を返すことが先決です。(完済が)近づいてきているので、まずそこから」と三浦監督。15日現在、38勝41敗2分。6月26日時点で今季最大の9に膨らんでた借金を、3に減らしている。過酷なシーズン後半に勝負をかけるべく、今は態勢を整える時期だ。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)