MLBがマイナー選手に265億円の支払い 給料巡る訴訟で示談「歴史的価値のある一歩」

元マイナーリーグ選手らとMLBとの訴訟が8年かけて決着へ【写真:Getty Images】
元マイナーリーグ選手らとMLBとの訴訟が8年かけて決着へ【写真:Getty Images】

2014年2月に元マイナーリーガーたちが起こした集団訴訟

 給料規定などを巡って複数のマイナーリーガーが8年前に起こした集団訴訟で、被告のメジャーリーグ機構(MLB)は15日(日本時間16日)、示談に応じる姿勢を見せた。原告側に1億8500万ドル(約256億円)を支払うことになる。米スポーツ局「ESPN」のジェフ・パッサン記者らが伝えた。

 かつてマーリンズ傘下のマイナーリーガーだったアーロン・セネ氏らが2014年2月にMLBを提訴。レギュラーシーズン中しか給料が支払われず、各チームが最低賃金と時間外労働の規定に違反していると訴えていた。ESPNによると、8年にも及んだ訴訟は今年5月に示談に。判事が承認すれば正式決定するという。

 原告の3人をはじめとした選手たちは、1億8500万ドルのうち1億2000万ドル(約166億円)を受け取るという。さらにMLBは、スプリングトレーニングや教育リーグ中に賃金を支払うことを許可する文書を各チームに送付するという。

 訴訟の陣頭指揮を執った原告側のギャレット・ブロシェイス弁護士は「この示談は、公正かつ公平な賃金制度に向けて、マイナーリーガーたちにとって歴史的価値のある一歩」とコメント。長年問題となっていた待遇改善に向け、ひとつの節目を迎えた。

(Full-Count編集部)

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