「結果的にミスが響いた」阪神OBが指摘、流れを手放した糸原の“急ブレーキ”

「中途半端に戻るより、一か八かでアウトになった方が後に与える影響が違う」

 糸原の走塁ミスの場面を振り返る。右中間への飛球に中堅手・大島は右翼を守る強肩の岡林に譲りタッチアップで勝負をかけていた。ギリギリのタイミングだったが糸原はスタートを切り、三塁コーチャーのストップはなかったが途中で急ブレーキをかけ憤死。甲子園に集まった虎党からも大きなため息が漏れた。

 高く上がった右中間の飛球は、外野手が勢いをつけ素早く返球するのが困難。捕球した岡林もカットまで投げるのが精一杯だっただけに「あそこまでスタートを切っているなら、ホームへ行くべきだった。たとえアウトになっても、中途半端に戻るより、一か八かでアウトになった方が後に与える影響が違う。中継プレーの中でも送球が逸れることだってある。何かが起きる可能性が高い」と野口氏。

 先発の才木が復帰2度目のマウンドでも6回1失点の好投。土壇場の9回には28試合連続無失点だったR・マルティネスから同点に追いつく粘りを見せたが、勝ち切ることはできなかった。延長戦に敗れ3位から5位に転落。2位まで混戦模様を見せるセ・リーグだが、なかなか抜け出せない。

【実際の動画】球団OBも指摘「ホームへ行くべきだった」 流れを手放した阪神・糸原の“急ブレーキ”

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