根尾、藤原…同期4人がプロ入りも「周りは周り」 立大・山田が自らと向き合った4年間
根尾、藤原…“最強世代”の同級生たちも苦しむプロの世界
甲子園春夏連覇をともに成し遂げ、頼もしかったチームメートも苦戦するプロ野球の世界。同級生の活躍は日々チェックはするが、対抗心を抱くことはなかった。「本当に自分がどうするかっていうのをずっと考えていて、周りは周り、人は人という感じですね」。高校時代とは違い、大学では自主練習の時間も多い。そんな中で、山田が一番時間を費やしたと語るのが打撃の探求だっだ。
「バッティングの正解っていうのはないっていうのは分かっているんですけど、打てる選手っていうのは常に打っているわけで、そこに何か違いであったり、共通点っていうのは多分あるんだろうなと」
入学直後には木製バットへの対応のため、1学年上で昨年度の主将でもある太田英毅外野手からアドバイスを貰い、バットをしならせる感覚をつかむために体の使い方を変えた。「試行錯誤なんですけど、これは多分違うからやらないとかではなく、1回やってみて、やって失敗して、でもこれはよかったなとか。いろんな引き出しをたくさんこの3年半で作れているのはいいところかなと思います」。他にも幾度も大学代表合宿に参加し、技術を吸収する場も多く経験。実りのある大学生活だった。
「本当に(プロは)甘い世界ではないので、どれだけ自分の芯をぶらさずに、自分を信じて、どれだけ自分のプレーをできるのかっていうのが一番大事だと思っています」。周りに流されず、自分自身と向き合い、成長してきた4年間。この経験を生かして、かつてのチームメートと同じ舞台に足を踏み入れる。
◯山田健太(やまだ・けんた)2000年7月19日生まれ。愛知県出身。小学2年時に東筑ライオンズに入団し、中学では東海ボーイズでプレー。大阪桐蔭高では2年春から4季連続で甲子園に出場し、3度の優勝を経験。4年時には根尾昂(現中日)、藤原恭大(現ロッテ)らとともに春夏連覇。立大では1年春からリーグ戦に出場し、ベストナインを2度受賞。身長183センチ、86キロ。好きな芸能人は「とんねるず」。好きなアーティストは「スピッツ」。好きな女優は永野芽郁さん。