マリナーズ、14連勝で球宴休みへ メジャー史上初の快挙、WSへつながる“吉兆”も
10連勝以上しながら球宴休み迎えたチームは4つ目、過去の3球団はいずれもWSに進出
■マリナーズ 6ー2 レンジャーズ(日本時間18日・アーリントン)
マリナーズは17日(日本時間18日)に行われたレンジャーズ戦に6-2で勝利し、2日のアスレチックス戦から続く連勝を「14」に伸ばした。これは2001年にマークしたチーム記録まであと「1」に迫る数字だ。プレーオフのワイルドカード圏内をキープするどころか、チーム史上初のワールドシリーズ進出へ、吉兆と言えるデータも集まっている。
勢いが止まらない。マリナーズは1点を先制された直後の4回、ローリーの13号2ランで逆転。7投手の継投でリードを守り切り14連勝を飾った。チーム記録の15連勝した2001年は、イチロー、佐々木主浩といった日本人の主力選手が在籍し、メジャー記録に並ぶシーズン116勝を挙げ地区優勝を遂げた。ただリーグ優勝決定シリーズでヤンキースに敗れ、ワールドシリーズ進出はかなわなかった。
今回こそ、その悪夢を振り払えるのかもしれない。MLB公式サイトによると、14連勝してオールスター休暇に突入したのは今回のマリナーズが初。さらにスポーツデータを提供する米「エライアス・スポーツ」によると、10連勝以上しながらオールスター休暇に突入したのは今回のマリナーズで4球団目。1935年のタイガース、1945年のカブス、1975年のレッズがいずれも10連勝していたのが過去最高成績で、いずれの球団もワールドシリーズに進出、タイガースとレッズは世界一に輝いている。
マリナーズは1977年に創設。46年目を迎える歴史でまだワールドシリーズに出場したことがない。これは現在の30球団で唯一だ。現在51勝42敗はア・リーグ西地区2位で、首位のアストロズとは9差。ただワイルドカード圏内に入っている。
ここでオールスター休暇をはさむことを、チームはプラスに捉えているようだ。MLB公式の記事によると、スコット・サービス監督は「私たちには休みが必要だ。14連勝中に休みが必要だというのは難しいことだが、私たちのブルペンはいま疲れている。4日間の休みは本当に助かる」と話している。さらに「いま私たちは大きな勢いに乗っている。私たちがしている連勝は、誰も忘れられないようなものだと思う。なんという前半戦の締め方だろう。このチームには大きなゴールがある。大きな抱負がある。私たちは10月の野球がしたいんだ」と続けた。チームの悲願に向け、球宴後再びスタートを切る。
(Full-Count編集部)