大谷翔平を刺した牽制は「うまくいった」 カーショー「柵越えされなかったから勝ち」

エンゼルス・大谷翔平に中前打されたドジャースのクレイトン・カーショー【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平に中前打されたドジャースのクレイトン・カーショー【写真:Getty Images】

■ナ・リーグ ー ア・リーグ(日本時間20日・ロサンゼルス)

 ドジャースのクレイトン・カーショー投手が19日(日本時間20日)にドジャースタジアムで行われたオールスターで先発。1回を投げて1安打1四球無失点に抑えた。先頭のエンゼルス・大谷翔平投手に対して初球を中前打されたが、牽制で刺して“お返し”。登板後は「彼は柵越えを打たなかったから僕の勝ちだね」などと冗談めかして振り返った。

 いきなり訪れた大谷との対決。公式戦では通算8打数無安打と封じていたが、初球の外角高め91マイル(約146キロ)をセンター前に運ばれた。しかし、百戦錬磨の左腕はしっかりお返しした。大谷の逆を突く牽制を一塁に送ってアウトに。地元開催のオールスターで猛者ぞろいのア・リーグ打線を1回無失点に抑えた34歳は「楽しかったよ」と振り返った。

「初球を振る」と宣言して初回の打席に入った大谷。「オールスターの初球で変化球を投げることなんてできないよ。彼は柵越えを打たなかったから僕の勝ちだ」とカーショーはジョーク交じりに語った。牽制で刺したことには「狙っていたわけではなかった。アウトにできるとは思っていなかった。少し試合(のペース)を遅らせようとしただけだったがうまくいった」と振り返った。

 地元ファンの大声援を受けてのマウンド。ドジャース一筋でメジャー通算192勝を挙げている左腕は「ここは特別な場所。多くの意味を持つ場所だ」と感慨深げだった。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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