“原因不明”の肩痛に「先の見えない日々」 立大・荘司康誠、悲劇から得た球速20キロ増

秋の目標は155キロ「ゆくゆくはメジャーに行きたいと思っています」

 今春に153キロを記録したが、まだまだ伸びしろを感じさせる。「今の体のキャパだと、この数字ぐらいしか出ないかなというのはあるんですけど、そこは僕自身の伸びしろというか、まだ伸ばせる部分だと思う。体がもっとできてくれば、自然と(球速)上がってくるかなと思います」。春にリーグ戦を視察した侍ジャパンの栗山英樹監督は、「安定感が増したし、自分の思ったことができ出したなという感じ。楽しみだよね」と潜在能力を高く評価していた。

 主将を務める山田健太内野手(4年)も「入ってきた時はそんなに目立つような選手じゃなかったんですけど、自分の力でここまで這い上がってきた。本当に努力できる選手だと思いますし、春にあれだけ活躍して、チームメートですけど本当にすごいなと思います」と荘司の力を認めている。

 秋には155キロを出すという目標を掲げる。「四球が多いので減らしながら三振を奪えるように。ピッチャーとしての投球の能力を全体的に上げていきたい」。更に実力をつけてプロからの指名を待つ。

「ゆくゆくは日本代表するピッチャーになって、メジャーに行きたいと思っています。なので、沢村賞だったり最優秀防御率、そういうところを獲れるピッチャーになりたいと思っています。プロに入ってからが勝負の世界だと思うので、その辺りは今からでも準備しなきゃいけないなと思います」

 狙うはプロ、そしてもう一つ上の舞台。未完の右腕が本当の力を発揮するのは、まだまだこれからだ。

○荘司康誠(しょうじ・こうせい)2000年10月13日生まれ。新潟県出身。中学時代は新潟西シニアでは怪我の影響もあり外野手としてプレー。新潟明訓高で投手に転向した。立大では3年春にリーグ戦デビュー。今春に初勝利を含む2勝を挙げた。打っても2本塁打を放つなどスイングスピードもチームトップクラスで、ドラフト候補の山田健太内野手と一、二を争う。188センチ、86キロ。憧れの投手はダルビッシュ有投手(パドレス)。好きな芸能人はオードリー若林正恭さん。好きな女優は小芝風花さん。

【実際の動画】最速153キロの伸びのある直球 立大・荘司康誠の迫力のブルペン動画

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